消防設備士

【消防設備士 乙4】学習備忘録

学習のポイント

消防関係法令

「防火対象物」「特定防火対象物」「複合用途防火対象物」「無窓階」「関係者」など、用語の定義はしっかり覚えましょう。また、免状の書き換え・再交付の申請先などの消防設備士の資格制度についての理解も必須です。第4類に関する部分では、消防用設備の工事や整備・点検に関する届け出の時期や頻度などについてもよく理解する必要があります。

基礎的知識

電気に関する基礎知識として、合成抵抗やコンデンサの合成容量について、直列接続や並列接続の計算ができるように求め方をしっかりと理解しましょう。また、交流回路に関して、合成インピーダンスの求め方やオームの法則、フレミングの左手の法則の理解も必須です。

構造・機能・整備

受信機については、信号受信時の状態や表示灯など受信機の構造・機能そのものについて理解しましょう。感知器や発信機、地区音響装置については、設置基準の理解が必須です。また、ガス漏れ火災報知器については、検知器に関して取付場所や検知方式について、しっかり学習しておきましょう。

2023/1/27

【消防設備士 乙4】消防関係法令 1:自動火災報知設備の設置基準

この記事では、消防関係法令の乙種第四類に関する部分のうち、自動火災報知設備の設置基準などについて解説していきます。 自動火災報知設備の機能と設置基準 自動火災報知設備とは、火災により発生する炎や熱、煙を感知器で検知し、受信機や音響装置を鳴動させて防火対象物内に火災の発生を報知する設備のことです。 自動火災報知設備の構成と機能 基本的な構成と主な機能は以下のとおりです。 自動火災報知設備の設置基準 自動火災報知設備を設置しなければならない対象は、用途・延べ面積・階数。部分など、消防法施行令で細かく規定されて ...

2023/1/22

【消防設備士 共通】消防関係法令 1:法令の用語、防火対象物、消防の組織

この記事では、消防関係法令の各類に共通する部分のうち、消防関係法令の用語の定義、防火対象物、消防の組織について解説していきます。 消防関係法令の分類と用語の定義 消防に関する法令は、法律である消防法を頂点に、政令である消防法施行令、総務省令である消防法施行規則などで構成されています。 消防関係法令 法令とは、一般に、議会が制定する法規範である法律と、行政機関が制定する法規範である命令の総称のことで、法律、政令、省令などで構成されています。 法律は国会で制定され、政令は、法律の規定を実施するため、または法律 ...

2023/1/23

【消防設備士 共通】消防関係法令 2:防火管理制度、防炎規制、危険物取扱施設

この記事では、消防関係法令の各類に共通する部分のうち、防火管理制度と防炎規制のほか、危険物取扱施設等について解説していきます。 防火管理 多数の者が出入り、勤務または居住する防火対象物の管理権原者は、一定の資格を有する者から防火管理者を選任し、防火管理を実行するために必要な「防火管理に係る消防計画」を作成させ、計画に基づいて防火管理上必要な業務を行わせることが義務付けられています。 防火管理者 防火管理者とは、消防法に基づいて、防火に関する講習会の課程を修了した者等一定の資格を有し、防火対象物の管理権原者 ...

2021/6/28

【消防設備士 乙4】構造・機能・整備

自動火災報知設備の構造・機能 感知器の種類 感知器は、防火対象物の警戒区域に設置され、火災の熱、煙、炎を検知して火災信号を受信機に送り、火災の発見を報知します。感知器として代表的なものは、熱感知機、煙感知器、炎感知器がある。 熱感知機 差動式 スポット型(1種・2種) 分布型 空気管(1種・2種・3種) 熱電対(1種・2種・3種) 熱半導体(1種・2種・3種) 定温式 スポット型(特種・1種・2種) 感知線型(特種・1種・2種) 熱複合式 スポット型 多信号機能 補償式(1種・2種) 熱アナログ式 スポッ ...

一部免除の落とし穴

受験する類以外の類の消防設備士資格を保有している人は、受験申込時の申請により、消防関係法令のうち「各類に共通する部分」が免除されます。また、保有資格によって基礎的知識(機械、電気等)も免除される場合もあります。ただし、この一部免除はメリットばかりとは言い切れないところがありますので注意が必要です。

例えば、甲種または乙種第5類を保有していて乙種第6類を受験する場合で考えてみると、消防関係法令10問のうち「各類に共通する部分」の6問と、機械に関する基礎的知識の5問全問が免除されます。一見すると試験範囲が狭くなるので学習量を減らすことができて負担が減ると思いきや、消防関係法令は類別の4問しか出題されないので、40%以上の成績とするためには、2問以上正解しなければならず(逆の言い方をすると、2問しか間違えられない)余裕がなくなります。また、全体で60%以上の成績とするためにも、出題数が多い方が有利だと思いまので、あえて免除を適用しないほうが合格への近く道かもしれません。

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